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2018/02/13 18:38

ビレッジレザー。

ネパールの山奥で農民たちが段々畑での畑仕事の傍らで作っている水牛の革のことを現地ではビレッジレザーと呼んでいます。水牛の皮を山から採って来た葉っぱにつけ込んで2ヶ月かけて鞣す。毎日揉んでひっくり返し手塩にかける。そんな気の長い作業の末にビレッジレザーは出来上がります。ほとんどの革が工場で鞣されている現代で、このような原始的な方法で革を鞣しているのはネパールのこの地域だけではないかと思います。

色ムラがある、厚さにばらつきがある、傷もある、通常の工業製品の革ではB品に分類されているようなビレッジレザーですが、よくみると村人が時間をかけて鞣したなんともいえない味わいがあるのがわかります。一枚一枚それぞれの革に表情があるのです。そんなビレッジレザーに惹かれて10数年オリジナルのバッグを作って来ました。

今回紹介するのはその中でもロングセラーのsingen bagです。
丸底のシンプルなバッグは巾着になっていていて、お財布、スマホなど、ちょっとした外出の時にちょうどよいサイズ。手提げとしてもつかえますが、ショルダーバッグとして使うことも。使い込んでいくとだんだんと革の色が濃くなって来て次第に柔らかくなってきます。そんな革の変化を楽しめるのもビレッジレザーの魅力です。

まだまだこれからビレッジレザーのバッグたちを紹介して行きたいと思っています。
バッグを使いながらヒマラヤの麓の村に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?